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なお、上記1と2の違いについては別文書「KB211とKB611はどう違うの？」を参照して下さい。
まず注意すべきは、これらの富士通製親指シフトキーボードはすべて「PS/2 端子」によって接続するものだということです。従って、「PS/2」端子が付属していないパソコンには、富士通の親指シフトキーボードを接続することが出来ません。それゆえ、富士通製の親指シフトキーボードを使いたい場合には、
を必ず確認しておく必要があります。最近、「USB」という方式で周辺機器を接続する方法が徐々にですが広まりつつあります。キーボードもUSBでインターフェイスをとるものが登場してきました。USBキーボード付属の機種では、上述の「PS/2端子」によってキーボードがつなげるかどうかを、とくに入念に確認する必要があります。
実は，富士通製親指シフトキーボードを使う際には，パソコン本体も富士通製FMVシリーズに限定される、というのがメーカーの建前なのですが，富士通以外のメーカーのマシンでも動作実績はあります。この点について詳しくは、以下のページを参照してください。
次に、富士通の「建前」としては親指シフトキーボード使用の際は OAK V5/V6/V7 が必須となっている[*] ということも肝に銘じておく必要があります。
[*] ただし、上記1のKB611については、フリーウェアのキーボード・ドライバーが日本語入力コンソーシアムからリリースされています。また、上記2のKB211については、（株）サニコンからやはりフリーウェアのキーボード・ドライバーが提供されています。これらのフリーウェアのキーボード・ドライバーを用いると、OAK 以外の一部日本語IMEを利用することが可能になる場合があります。
つまり、富士通製親指シフトキーボードで他社製日本語 IME (ATOK 等) を使う場合は、富士通のサポート対象外となって いるのです。他社製IMEでは動作確認テストを行っていないものと私は推測します[*]。
[*] たとえば、ジャストシステム製のATOKシリーズをデフォルト設定のまま使用すると、富士通製親指シフトキーボードと組み合わせた場合に、最上段の図形キーをはじめていくつかの図形キーが正常に入力できなくなります。しかし、この問題はIMEのプロパティ設定に工夫を凝らすことによって、回避できる場合があります。別ページで KB211 を ATOKシリーズと組み合わせて使う場合について、細かい設定情報を紹介していますので、ご参照下さい。
このように、キーボード・メーカーの富士通が他社製日本語IMEをサポートしていない理由としては、次のような事情があるものと私は推測しています：「『オアシス準拠』の親指シフト入力を実現させるためには、日本語IMEの動作仕様そのものに工夫をこらす必要があり(「かな」・「英数」両モードの切り替え方法など)、富士通としては他社製IMEに仕様変更を求めるわけにもゆかないので、他社製IMEへの対応は困難である」と。
※なお、リュウド製のRboard Pro (for PC and for 98)では、「かな」・「英数」両モード切り替えに複数の方法を用意するという方法、そして、最上段の数字キーでテン・キー・コードを出力させるという手法によって、ATOKなど各社製日本語IMEに柔軟に対応することを可能にしているようです。
上記1(KB611)・2(KB211)の Windows 98 対応状況については富士通のサイトに説明ページがあります。以下の URL から[周辺装置]-[その他の周辺装置]とたどってください：
http://www.fmworld.net/win98/taiou.html
なお、KB611, KB211 の Windows 2000 対応状況 については、次のリンク先で説明しています。リンクをクリックしてみて下さい。
2000年4月、富士通の「オンラインショップ『WEB
MART(ウェブマート)』」が開店しました。そこで、KB211, KB611 両方とも各12,000円（消費税・送料別）で販売されています。4月当初は\16,000だったのですが、4,000円も(?)値下げされました。:-)
※注意※ Netscape でアクセスした場合、2つウィンドウが開くうち、2枚目のウィンドウの「トップページ」へというボタンをクリックするとウィンドウが2つとも落ちます（Netscape 4.7 で確認）。1枚目のウィンドウにメニューが表示されていますから、そちらからショップに入って下さい。「周辺機器⇒入力装置⇒キーボード」とたどって下さい。Internet Explorer では問題ありません。
2000年1月、日本語入力コンソーシアム（NICOLAキーボードの標準化をはかる団体）から、KB611用のキーボード・ドライバー（Windows 95/98環境用および Windows NT4.0環境用）がフリーウェアとして提供されました。この結果、Windows 95/98・Windows NT4.0 環境では、KB611を次の1, 2 に示す二通りの方法で利用できるようになりました。また、Windows 2000 環境では次の3に示す方法でキーボード・ドライバーを導入可能です。
Windows 2000 対応 OASYS キーボード・ドライバー(KB611用を含む)入手先
http://www.fmworld.net/product/lib/kb611.html
OAK V7.0L10 rel.16V以降で対応
以前、このページで FMV-KB211 について、「周辺装置ラインナップから姿を消しています」と書きました。しかし、これは誤りであったようです。次に示すFM WORLDの「システム構成図」(1999年10月現在)にKB211が掲載されているからです。
FM WORLD システム構成図
http://www.fmworld.net/product/syskou/index.html
この「システム構成図」のページから、次の二つの「樹系図(周辺機器)」（PDF文書)をダウンロードもしくは閲覧してみて下さい。Acrobat Reader で"KB211"をキーにして検索するとすぐにヒットします。
なお、この樹系図を見るためには、Acrobat Reader (R) プラグイン(フリーウェア)が必要です。上記の「システム構成図」のページから、Acrobat Reader のダウンロード・サイトへジャンプできます。また、Acrobat Readerは、パソコン雑誌の付録CD-ROMにもしばしば収録されています。
なお、KB211 が現在のシステム構成図に掲載されていることについては、泉澤 仁さんからご教授いただきました。泉澤さん、情報ご提供ありがとうございました。<(_ _)>
富士通の親指シフトキーボード FMV-KB211 は、かつては定価で3万円もしたキーボードですが……とはいえ現在、富士通のオンラインショップで12,000円で買える（定価も半額の１5,000円になった）……「ミリオンリース販売」という会社で、リース流れの中古美品 KB211 を入手できます。私も２台ほど研究用と布教用(?)に入手しました。2000年6月11日現在、以下のような価格となっています。
通販もしています。興味あるかたは、下記まで連絡してみて下さい。在庫がなくなるまで入手できるはずです。
上のWebページから「御注文フォーム及び見積依頼フォーム」にアクセスできます。
2000年05月31日の時点で、120台入荷したそうです。売り切れの際は、廉価品は諦め、上述の富士通オンラインショッピングにて\12,000[*]で新品を購入するしかありませんね……。[*] 富士通の直販価格は、2000年5月?日より旧価格\16,000から4千円値下げされました。
私はミリオンリースの関係者ではありません。念のため。:-) なお、KB211をミリオンさんから格安で入手されたかたは、次の「使い方について」を読んで下さい。
まずは、次の URL に示す神田氏のサイトの情報を参照して下さい。
【参考】 FMV-KB211 関連情報： http://www.ykanda.jp/kb211.txt
(親指シフトの生みの親 神田泰典氏のページ)
この神田氏のページに詳しく説明されていますが、KB211 をメーカー富士通の指定した使い方で使用するためには、富士通製の日本語IME(OAK for Windows)が必要なのです。
しかし、Windows NT 環境(NT 3.51, NT4.0)においては OS そのものに KB211 のキーボード・ドライバーが附属しています。
また、KB211には Windows 95/98 用、Windows NT4.0用 および Windows 2000用のキーボード・ドライバーがサード・パーティー(株式会社サニコン)からフリーウェアとしてリリースされています。このサニコン製ドライバーを使うと、Win 95/98 環境、Windows NT4.0環境およびWindows 2000環境において富士通製品(=OAK)以外の日本語IMEを使うことができる可能性が高いのです。
このフリーウェアのサニコン製キーボード・ドライバーの使いこなしについては、このサイトの別ページで Windows 98環境への導入法をやや詳しく紹介していますので、そちらを参照して下さい。
また、KB211のWindows 2000対応状況ですが、2000年06月08日、（株）サニコンより、KB211（Windows
2000用）キーボード・ドライバーがフリーウェアとしてリリースされました。:-)
（株）サニコン提供 Windows2000「FMV-KB211 親指シフトキーボード」対応キーボードドライバ Ver 5.0 RC1
You can download and use it for FREE!!
http://www.sunicom.co.jp/keyboard/keyboard.html
ただし、サニコン製ドライバーを使用する場合、KB211のキートップにある"『", "』", "〜", "£"などの刻印に相当する文字は、これらの入力をサポートした日本語IME（具体的にはOAKシリーズなど）を使わないと入力することが出来ません。したがって、MS-IME 97・98 やATOKなどとの組み合わせではこれらの文字をキー１発で直接入力することはできない「仕様」になっています[*]。
[*] とりわけ Windows 95/98 の場合、OSの制限によって２バイト文字を直接キーボードから入力できない仕様になっているようです。
また、サニコン製ドライバーでATOK（デフォルト状態のATOK）を使うと、最上段の数字・記号や「，」をはじめとした一部のキーを打鍵するたびに入力モードが「英数」モードに移ってしまう、という現象が発生します。しかし、この問題もある対策を採る（＝ATOKのプロパティ設定にひと工夫する）ことによって回避できる、という報告が（このページの筆者を含め）複数のユーザによってなされています。詳しくは、このサイトの別ページの説明を読んでみて下さい。
この他にも、KB211の活用法として、斉藤秀夫氏（＝「秀丸エディタ」の作者）製作の Nicola Assist を使う方法があります。Nicola Assistによって OAK 95 以外の日本語IMEが利用できるようになります。しかし、Nicola Assist の開発は、96年6月に出たβ9(エイリアス氏による改造バージョン)以降とまっているようです。
次は古い情報です。現在では、KB611 用のフリーウェア・キーボード・ドライバーが提供されているため、FMVTW-KBS を導入するメリットはほとんどないと思います。また、KBS の場合、流通経路が特殊なため一般のショップで発注することは難しいそうです。
FMVTW-KBSには、キーボード自体にドライバーが附属しているとのことなのですが、KBSは本来 V-TOWNS 用なので一般の PC/AT 互換機で使うにはユーザーがリスクを負うことになります。(でもきちんと動くらしい。実は、1と3とはキーボードのハードウェア自体は全く同一らしい。)本体にドライバーが附属しているので他社製IMEを使うユーザーの場合 OAK V5/V6 を KBSのために購入する必要がありません。