Happy Thumb Keyboard for PC
Ver. 1.0.10 Type M (M stands for "Multiple Layouts".)

(Ver. 1.0.00 m 提案: 29/Oct/2000
Ver. 1.0.10 m 改訂: 13/Nov/2000
Ver. 1.0.10 m 説明書訂正: 15/Feb/2001)

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特徴
1. キー配列
2. その他

特徴 (2001年2月15日一部訂正)

PC/AT 互換機専用。インターフェイスは，USBとする。
4ビットのディップスイッチを備え，機能キーを中心として一部キーの配置変更がハードウェアによって可能。このハードウェア機構によって，Windows 2000 ドメインに参加する場合でもキーカスタマイズが有効なので，企業・組織で Windows 2000 ドメインに参加しているユーザにとっては便利なキーボードである。

ディップスイッチによるキー配置変更は，次のマトリックスに従う。ディフォルト設定によるキー配列については下記 1. 1 の「キー配列例1」を参照。

スイッチ	各スイッチの機能	設定値: 0	設定値: 1
SW1	[英数]と[Ctrl]の相互入れ替え[注1]	入れ替えなし	入れ替えあり
SW2	[無変換]の出力コード指定	[無変換]=<無変換>	[無変換]=<空白>
SW3	[Space]と[変換]の相互入れ替え	入れ替えなし	入れ替えあり
SW4	「オアシス風Bs, Esc」を使うか[注2]	使わない	使う

注1：SW1 の[英数]と[Ctrl]の相互入れ替えでは，[ひらがな](=以下の図中では[かな])の右となりのキーと連動してキー設定を入れ替える。すなわち，
1. SW1=0 のとき，[A] の左となりが[英数]，[Alt]の左となりが[Ctrl], [かな]の右となりが[R-Ctrl]である。
2. SW1=1 のとき，[A]の左となりが[Ctrl], [Alt]の左となりが[英数], [かな]の右となりが[R-Alt]である。
注2: SW4 の「オアシス風Bs, Esc」を「使う」場合のキー配置については，以下の「キー配列例 5」を参照。

今回提示する【最終案】４種の中では，キー配置設定変更の自由度は最も高い。とくに，「親指左=無変換，親指右=変換，親指右の右隣=空白」というワープロライクなキー配列の設定が出来る点に注目して欲しい。また，「親指左」に「空白」を割り当てられるのはこの案と Type C-ANSIのみ[*下注]である。この点で，親指シフター以外のQWERTY-ローマ字式入力やJISかな入力ユーザにもある程度アピールできる配列であると言える。
- [*注] 2000/11/13版の規格書では，"「親指左」に「空白」を割り当てられるのはこの案のみ"であると記していたがこれは誤りであった。<(_ _)>

1. キー配列

本機の場合，4ビットのディップスイッチによって一部キーの配置を入れ替えるので，論理的にはキー配置の組み合わせは合計16種類存在する。ここでは，そのすべてを示すことはしない。代わりに，代表的な使用例を以下に五つほど示す。

1-1. キー配列例 1 (ディフォルト配列：ディップスイッチ設定 = 0000)

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|半/全|  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  |Del  |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |"    |#    |$    |%    |&    |'    |(    |)    |     |=    |~    ||    |Back |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |^    |\    |space|
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |`    |{    |        |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |@    |[    | Enter  |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+      |
|Caps Lock |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |+    |*    |}    |      |
|  英数    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |:    |]    |      |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |_    |         |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |\    |  Shift  |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----++----+--+--+----++---------+
| <1>    |<1>     |  <1>   |     <3>     |    <3>      | <2>   | <2>   | <2>   | +---+
|  Fn    |  Ctrl  |  Alt   |   無変換    |    空白     | 変換  | かな  | R-Ctrl| |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+-------+-------+-------+ +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

テキスト図ではキーピッチが正確に表現できない。図中の<1>, <2>, <3>という数字については，別文書 Happy Thumb Keyboard for PC Type S の 1-3. 「キーピッチ・キーサイズ」の項目を参照。
日本語106・109キーボードの標準的キー配列に近いもの。ただし，[半角／全角]と[Esc]だけは日本語106・109キーボードの標準配置を入れ替えている。
※注意※ 本機のハードウェアでは，[半角／全角]と[Esc]の配置を日本語106・109キーボードの標準に合致させることは出来ない。これは，次の3要件，すなわち
1. できるだけシンプルなディップスイッチ構成を採る
2. 「オアシス風 Bs, Esc 配置」をオプションの一つとして採用する
3. 左右「親指キー」をともに「空白(Space)」としたレイアウトもオプションの一つとして採用する
これらをすべて満足させる上での制約である。
この配列は，NICOLAエミュレータによる「親指化」に対応している。このキー配置で富士通の「快速親指シフト」を利用して「親指化」した場合のキー配置例として，Happy Thumb Keyboard Type S の配置図の「図形文字キー」の部分を参照。機能キーの配置に関しては，Type Sの配置とこの配置は一部異なっている。

1-2. キー配列例 2 (ディップスイッチ設定 = 1000)

Ctrl キーを A の左となりに配置して"Ctrl+英字"のショートカット操作を楽に行えるようにした配列。この場合には，右Ctrl キーを省略して代わりに右Altキーに入れ替える。

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|半/全|  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  |Del  |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |"    |#    |$    |%    |&    |'    |(    |)    |     |=    |~    ||    |Back |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |^    |\    |space|
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |`    |{    |        |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |@    |[    | Enter  |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+      |
|          |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |+    |*    |}    |      |
|  Ctrl    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |:    |]    |      |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |_    |         |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |\    |  Shift  |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----++----+--+--+----++---------+
| <1>    |<1>Caps |  <1>   |     <3>     |    <3>      | <2>   | <2>   | <2>   | +---+
|  Fn    |  英数  |  Alt   |   無変換    |    空白     | 変換  | かな  | R-Alt | |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+-------+-------+-------+ +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

テキスト図ではキーピッチが正確に表現できない。図中の<1>, <2>, <3>という数字については，別文書 Happy Thumb Keyboard for PC Type S の 1-3. 「キーピッチ・キーサイズ」の項目を参照。
[Ctrl]と[英数]とを入れ替えた。すなわち，Ctrl キーを A の左となりに配置して"Ctrl+英字"のショートカット操作を楽に行えるようにしたパワーユーザ向け配列である。この配列は，Happy Thumb Keyboard Type S の配列と同じである。
この配列は，NICOLAエミュレータによる「親指化」に対応している。このキー配置で富士通の「快速親指シフト」を利用して「親指化」した場合のキー配置例として，Happy Thumb Keyboard Type S の配置図を参照。

1-3. キー配列例 3 (ディップスイッチ設定 = 1100)

幅広(?)スペースバーが欲しいユーザのための配列。親指シフトエミュレーションには対応していない。

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|半/全|  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  |Del  |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |"    |#    |$    |%    |&    |'    |(    |)    |     |=    |~    ||    |Back |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |^    |\    |space|
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |`    |{    |        |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |@    |[    | Enter  |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+      |
|          |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |+    |*    |}    |      |
|  Ctrl    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |:    |]    |      |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |_    |         |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |\    |  Shift  |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----++----+--+--+----++---------+
| <1>    |<1>Caps |  <1>   |     <3>     |    <3>      | <2>   | <2>   | <2>   | +---+
|  Fn    |  英数  |  Alt   |    空白     |    空白     | 変換  | かな  | R-Alt | |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+-------+-------+-------+ +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

テキスト図ではキーピッチが正確に表現できない。図中の<1>, <2>, <3>という数字については，別文書 Happy Thumb Keyboard for PC Type S の 1-3. 「キーピッチ・キーサイズ」の項目を参照。
[Ctrl]と[英数]とを入れ替えた。すなわち，Ctrl キーを A の左となりに配置して"Ctrl+英字"のショートカット操作を楽に行えるようにしたパワーユーザ向け配列である。
なおかつ，[親指左]で操作するキーを<Space>を出力するように変更している。幅広のスペースバー------これでは「バー」じゃないか!?------が欲しいユーザ向きの配列。
- ところで，NICOLAエミュレータとして「快速親指シフト」を使わない場合には，「親指ひゅんＱ」や「Q's Nicolatter」の設定によって日本語IMEオフときに[無変換]キーを[空白]とすることができるので，親指シフターで英文タイプ時に幅広スペースバーが欲しい方は，この配列を使わず，ディップスイッチで"[無変換]＝<無変換>"(SW2=0)と設定して「親指ひゅんＱ」や「Q's Nicolatter」を使うとよい。
なお，ディップスイッチ設定を 0100 とすると，[A] の左となりを[英数]，[Alt]の左となりを[Ctrl], [かな]の右となりを[R-Ctrl]と設定できる。

1-4. キー配列例 4 (ディップスイッチ設定 = 0010)

ワープロ専用機ライクな操作に慣れたユーザ向きに[無変換][変換]キーを中央に併置した配列。

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|半/全|  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  |Del  |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |"    |#    |$    |%    |&    |'    |(    |)    |     |=    |~    ||    |Back |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |^    |\    |space|
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |`    |{    |        |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |@    |[    | Enter  |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+      |
|Caps Lock |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |+    |*    |}    |      |
|  英数    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |:    |]    |      |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |_    |         |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |\    |  Shift  |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----++----+--+--+----++---------+
| <1>    |<1>     |  <1>   |     <3>     |    <3>      | <2>   | <2>   | <2>   | +---+
|  Fn    |  Ctrl  |  Alt   |   無変換    |    変換     | 空白  | かな  | R-Ctrl| |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+-------+-------+-------+ +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

テキスト図ではキーピッチが正確に表現できない。図中の<1>, <2>, <3>という数字については，別文書 Happy Thumb Keyboard for PC Type S の 1-3. 「キーピッチ・キーサイズ」の項目を参照。
この配列は，NICOLAエミュレータによる「親指化」に対応している。このキー配置で富士通の「快速親指シフト」を利用して「親指化」した場合のキー配置例として，Happy Thumb Keyboard Type S の配置図を参照。ただし，Type S の配列と比べると，[変換]と[空白]とが入れ替わっている点が異なる。こちらの配列の方がワープロユーザには使いやすいかもしれない。

1-5. キー配列例 5 (ディップスイッチ設定 = 0011)

ちょっぴりオアシス風な配列。

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|半/全|  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  |Del  |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|`    |!    |"    |#    |$    |%    |&    |'    |(    |)    |     |=    |~    ||    |}    |
|@    |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |^    |\    |]    |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |*    |{    |        |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |:    |[    | Enter  |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+      |
|  Caps    |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |+    |Back |     |      |
|  英数    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |space| Esc |      |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |_    |         |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |\    |  Shift  |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----++----+--+--+----++---------+
| <1>    |<1>     |  <1>   |     <3>     |    <3>      | <2>   | <2>   | <2>   | +---+
|  Fn    |  Ctrl  |  Alt   |   無変換    |    変換     | 空白  | かな  | R-Ctrl| |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+-------+-------+-------+ +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

テキスト図ではキーピッチが正確に表現できない。図中の<1>, <2>, <3>という数字については，別文書 Happy Thumb Keyboard for PC Type S の 1-3. 「キーピッチ・キーサイズ」の項目を参照。
基本的設計方針： 106/109 日本語キーボードの(テンキーを除く)図形文字キーのすべてにキーを割りつける。図形文字キーの省略はしない。
- オアシス風の Esc, Backspace キー配置を実現するために，以下のようにキー走査コード出力をディフォルトから入れ替える。イコールの左辺が「ディフォルト配置(=上記キー配置例1)におけるキーの物理的位置」を示し，右辺が出力コード(に対応するキーシンボル)を示す。
  1. Esc = @
  2. Backspace = ]
  3. @ = :
  4. : = Backspace
  5. ] = Esc
- なお，[@]を[Tab]の上に配置している。この位置に [Esc]キーがあるキーボードも多いが，十分タッチタイプで楽に打てる位置である。だから[@]の入力にも支障はない。この配置にした理由がもう一つある。それは，アクサングラーヴ[`]を打つとき(= [Shift]+[@])に，例えば最下段に配置するよりもこの配置の方が操作しやすいからである。英欧文タイプ時に[`]の前に英字シフト操作がある場合の操作性も考慮するとここがいいのだ。LaTeXでも[`]はシングルクォートの開始側として結構使う。その場合も[`]の直後に英字の大文字が来ることが多い。英語101/103キーボードでアクサングラーヴ[`]がここに配置されたキーボードが結構あるので――もっとも英語キーボードでは lower case に配されているのだが――この位置がよいだろう。
なお，[Tab]キー配置はオアシスには準拠しなかった。これは，[Tab]を[無変換]の左となりに配置すると，[Ctrl]キーを(例えば[A]の左となりに)移動させざるを得ないからである。なんとなればコストを抑えるためには[Fn]キーの位置は他の配置例と共通にすることが必要であろうから。[無変換]の左側に機能キーが四つあればオアシス風[Tab]配置も実現できるが，それでは機能キーのサイズが小さくなってしまうので採用できない。
この配列は，「快速親指シフト」とは相性が少々悪い。「快速親指シフトモード1」で何とか使えるが，「快速親指シフト」では[@]にバインドされた読点[、]が打ちにくくなるからである。(和文用カンマ[，」はまったく問題なく打てる。) 「快速親指シフト」を使うのなら，上記キー配列例 1, 2, 4 の方が快適だろう。
他方，富士通が親指シフト搭載ノートパソコン用に開発したキーボード・ドライバー(→これは OASYS for Windows, OAK for Windows に添付されている[上のリンク先にあるのはWin2000用] )，もしくは，日本語入力コンソーシアム提供の親指シフトキーボード用キーボード・ドライバーを使用すれば，この配列を最も快適に使用することが出来るだろう。
「親指ひゅんＱ」・「Q's Nicolatter」を使うのなら，提案者のWebサイトにアップロードされているキー定義ファイルを使用することによって，このキー配列を快適に利用できる。

1-6. [Fn]キーのシフト操作によって入力する機能キー配置

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|     |  |    |Slp |Wake|Pwr |  |    |PrSc|ScLk|Paus|  |    |SysR|    |Brk |  |     |     |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |
|     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |        |
|        |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |        |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+      |
|          |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |      |
|          |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |      |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------+
|             |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |         |
|             |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |         |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----++----+--+--+----++---------+
|        |        |        |             |             |       |       | ※    | +---+
|  Fn    |        |        |             |             |       |       | Delete| |PUp|
+--------+--------+--------+-------------+-------------+-------+-------+-------+ +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |Hom||PDn||End|
                                                                            +---++---++---+
※印のキーについては，下記「[Fn]+その他のキー」を参照。

[Fn] + カーソルキー

[Fn] + [↑] = [Page Up]
[Fn] + [↓] = [Page Down]
[Fn] + [←] = [Home]
[Fn] + [→] = [End]

[Fn] + そのほかのキー

(※次の設定は全部必要なのか?)

[Fn] + [F2] = [Sleep]
[Fn] + [F3] = [Wake Up]
[Fn] + [F4] = [Power]
[Fn] + [F6] = [Print Screen]
[Fn] + [F7] = [Scroll Lock]
[Fn] + [F8] = [Pause]
[Fn] + [F10] = [Sys Rq]
[Fn] + [F11] = [NumLock]
[Fn] + [F12] = [Break]
[Fn] + [R-Alt] = [Delete] (--> Excel のセル操作で便利！But, 本機では最下段右端キーはディップスイッチ SW1 の設定によって，[R-Alt]・[R-Ctrl]の二種類のキーに切り替わる。このような条件においても，"Fn + R-Alt"もしくは"Fn + R-Ctrl"によって常に[Delete]のキー操作コードを送出することが可能であるか？)

2. その他

可能ならば，NICOLAかな刻印を付したキートップをぜひとも添付したい。ただし，かな文字以外の図形文字キーについては，どれだけ必要なのかを吟味する必要がある。
キースイッチ，キーの必要押下圧，左右「親指キー」の物理的位置・形状・サイズ，等の仕様詳細については別文書の Type S の説明を参照されたし。
Type S と比較すると，ディップスイッチ3 (SW3)を"1"にして[親指右]＝[変換]と設定すると，親指シフトタイピング練習ソフト"Lesson Q"が簡単に利用できるというメリットがある。

親指シフトをパソコンで使おう！http://homepage1.nifty.com/cura/oya/index.html

Happy Thumb Keyboard for PC Ver. 1.0.10 Type M (M stands for "Multiple Layouts".)

特徴 (2001年2月15日一部訂正)

Happy Thumb Keyboard for PC
Ver. 1.0.10 Type M (M stands for "Multiple Layouts".)