Happy Thumb Keyboard for PC & Mac
Ver. 1.0.10 Type C-ANSI (C stands for "Cross-platform.")

(Ver. 1.0.00 c-ansi 提案: 04/Nov/2000
Ver. 1.0.10 c-ansi 改訂: 13/Nov/2000)

PC/AT互換機 & Mac のクロスプラットホーム対応。インターフェイスは USB とする。
USB キーボードだと OS によっては英語キーボードと認識されてしまうケースが多いところが難点……だったら，「英語(US ANSI 規格 X3.154-1988)キーボードにNICOLAを乗せよう！」という発想で設計した。
この案(HTK Type C-ANSI)では，いわゆる「オアシス風後退・取消キー配置」は採用しなかった。英数配置を英語キーボード(ANSI配列)に準拠したこともあり，思い切って「レガシー・フリー」なキー配列としてみたのである。「オアシス風後退・取消キー配置」を採用した案としては，HTK Type M, および HTK Type C を参照。また，下記の1. 6 「オアシス・レガシー」配列の実現法も参照して欲しい。

一部の機能キーの出力コードを変更可能。4ビットのディップ・スイッチ(＝言いかえるとスイッチはSW1, SW2, SW3, SW4の4個，各スイッチで"0⇔1"を切り替える)を装備し，以下のマトリックスに従って一部キーの出力コードを切り替える。SW1, SW2 は Mac OS ではあまり意味がないかもしれないが，OS X では便利に使える時代がやって来たりして??……いやこれは当て推量に過ぎませんが！ :-)

SW1, SW2 左右の［親指キー］に隣接する四つの機能キーの出力コードを切り替える

SW1 Win ⇔ Alt の入れ替え	SW2 右Winを Application Key にするか否か	左右［親指キー］に隣接する4キーの配列
設定値：0	設定値：0	PC: [Alt][Win]／[Win][Alt] Mac: [Option][Command]／[Command] [Option]
設定値：0	設定値：1	PC: [Alt][Win]／[Appl][Alt] Mac: [Option][Command]／[N/A][Option] ※[N/A] = Not Available to Mac OS
設定値：1	設定値：0	PC: [Win][Alt]／[Alt][Win] Mac: [Command][Option]／[Option][Command]
設定値：1	設定値：1	PC: [Win][Alt]／[Alt][Application] Mac: [Command][Option]／[Option][N/A] ※[N/A] = Not Available to Mac OS

SW3, SW4 ［親指左］キーの出力コードを切り替える

SW3	SW4	出力コード（に対応するキーシンボル）
設定値：0	設定値：0	Enter (10 key)
設定値：0	設定値：1	Delete
設定値：1	設定値：0	無変換※
設定値：1	設定値：1	Space

「無変換」は，Windows (+ 標準添付のキーボード・ドライバー)では利用できない。しかし，現状でもキーマップ変更が自由に出来る Unix/Linux (X Window)環境などでユーザ側がカスタマイズすれば使用可能になるかもしれない。
SW3, SW4 = 11 として［親指左］を［Space］に設定したときは，親指シフト入力は利用できない。

1. キー配列例

このキーボードでは，4-bit ディップスイッチを用いて機能キーの配列を一部変更できる。そのため，理論的には計16種類の配列が存在する。以下，その一部を例示する。

1. 1. キー配列例その1-PC (PC で使う場合: ディップスイッチ設定 = 0000)

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|Caps |  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  |Del  |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |@    |#    |$    |%    |^    |&    |*    |(    |)    |_    |+    ||    |~    |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |=    |＼   |`    |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |{    |}    | Back   |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |[    |]    | space  |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+--------+
|          |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |;    |"    |            |
|  Ctrl    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |'    |   Enter    |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |               |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |     Shift     |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----+-+---+----++---------------+
| <1>    |  <1>   |  <1>   |     <3>     |    <3>      |  <1>   |  <1>   |       +---+
|  Fn    |  Alt   |  Win   |Enter (10key)|   Space     |  Win   |  Alt   |       |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+--------+--------+       +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

テキスト図ではキーピッチが正確に表現できない。図中の<1>, <3>という数字については，別文書 Happy Thumb Keyboard for PC Type S の 1-3. 「キーピッチ・キーサイズ」の項目を参照。
ANSI 規格X3.154-1988 では，"`", "~", "[", "]", "{", "}", "＼", "|" といったの図形文字のキー配置は定義されてないので，この配列でもANSI X3.154-1988 を満たしていると言えるはずである。
表示の都合上，「バックスラッシュ」を「＼」という2バイト文字で示している。
このキー配列は，現在入手可能なNICOLAエミュレータを使って親指シフト化させて使うことができる。対応可能なNICOLAエミュレータとして次のようなものがある。：
- 親指ひゅんＱ
- Q's Nicolatter for Windows
なお，富士通の「快速親指シフト」は106/109 日本語キーボードを前提としているため，本機と「快速親指シフト」とを組みあわせて使うことは出来ない。
次も親指シフト固有の問題。［親指左］キーは，[Enter (10key)]としている。これを[Backspace]とすると，"Erase-Ease"となるが，"Erase-Ease"はKeyboard Advances, Incという組織が米国・欧州・韓国などで特許を取得しているらしい(nifty:FKBOARD/MES/03/391 での黒澤氏の教授による)。しかしこの特許は日本では認められなかったらしい……。(※この件，現在調査中。) この案では一応，"Erase-Ease"と同じにならないようにしてみた。
- なお，［親指左］キーに[Enter (10key)]を配置すると，日本語かな漢字変換ソフトウェアのキーカスタマイズの工夫次第で，「親指左＝確定」という操作が可能になる。ただしその場合，「親指左」キーによる親指シフト操作が「同時打鍵判定エラー」の要因となりうることに注意。
- 他方，［親指左］＝［Enter (10key)］という設定で，かつ，日本語かな漢字変換ソフトウェアのキーカスタマイズによって「かな漢字変換ウィンドウが開いている状態」のときに［Enter (10key)］の入力を（かな漢字変換ソフトウェアに対して）「無効」と設定できるなら，［親指左］に関しては親指共有型特有の「同時打鍵判定エラー」を免れることが出来る可能性がある。

1. 2. キー配列例その1-Mac (Mac で使う場合: ディップスイッチ設定 = 0000)

ディップスイッチ設定は，その1-PC と同じ。Mac で使用する場合のキー配列を示す。

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|Caps |  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  | |×>|
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |@    |#    |$    |%    |^    |&    |*    |(    |)    |_    |+    ||    |~    |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |=    |＼   |`    |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |{    |}    |        |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |[    |]    |  Del   |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+--------+
|          |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |;    |"    |            |
|  Ctrl    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |'    |  Return    |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |               |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |     Shift     |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----+-+---+----++---------------+
| <1>    |  <1>   |  <1>   |     <3>     |    <3>      |  <1>   |  <1>   |       +---+
|  Fn    | Option |Command |Enter (10key)|   Space     |Command | Option |       |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+--------+--------+       +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

1. 3. キー配列例その2-PC (PC で使う場合: ディップスイッチ設定 = 1101)

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|Caps |  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  |Del  |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |@    |#    |$    |%    |^    |&    |*    |(    |)    |_    |+    ||    |~    |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |=    |＼   |`    |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |{    |}    | Back   |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |[    |]    | space  |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+--------+
|          |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |;    |"    |            |
|  Ctrl    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |'    |   Enter    |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |               |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |     Shift     |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----+-+---+----++---------------+
| <1>    |  <1>   |  <1>   |     <3>     |    <3>      |  <1>   |  <1>   |       +---+
|  Fn    |  Win   |  Alt   |   Delete    |   Space     |  Alt   |  Appl  |       |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+--------+--------+       +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

テキスト図ではキーピッチが正確に表現できない。図中の<1>, <3>という数字については，別文書 Happy Thumb Keyboard for PC Type S の 1-3. 「キーピッチ・キーサイズ」の項目を参照。
表示の都合上，「バックスラッシュ」を「＼」という2バイト文字で示している。
このキー配列は，現在入手可能なNICOLAエミュレータを使って親指シフト化させて使うことができる。対応可能なNICOLAエミュレータとして次のようなものがある。：
- 親指ひゅんＱ
- Q's Nicolatter for Windows
なお，富士通の「快速親指シフト」は106/109 日本語キーボードを前提としているため，本機と「快速親指シフト」とを組みあわせて使うことは出来ない。
左親指キーは，[Delete]としている。これを[Backspace]とすると，"Erase-Ease"となるが，"Erase-Ease"はKeyboard Advances, Incという組織が米国・欧州・韓国などで特許を取得しているらしい(nifty:FKBOARD/MES/03/391 での黒澤氏の教授による)。しかしこの特許は日本では認められなかったらしい……。(※この件，現在調査中。) この案では一応，"Erase-Ease"と同じにならないようにしてみた。しかし，親指左キーに[Delete]を配したことは，親指シフターにはメリットが一つある。それはすなわち，[Delete]なら基本的に親指左キーは日本語入力中に「同時打鍵判定エラー」の要因となることがない(∵入力カーソルの右側，すなわちまだ未入力の部分を削除するキーだから)，という点である。親指左キーに[Backspace](や[Enter])を配した場合には同時打鍵判定エラーの要因となりうることに注意。

1. 4. キー配列例その3-PC (PCで使う場合: ディップスイッチ設定 = 1111)

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|Caps |  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  |Del  |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |@    |#    |$    |%    |^    |&    |*    |(    |)    |_    |+    ||    |~    |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |=    |＼   |`    |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |{    |}    | Back   |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |[    |]    | space  |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+--------+
|          |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |;    |"    |            |
|  Ctrl    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |'    |   Enter    |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |               |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |     Shift     |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----+-+---+----++---------------+
| <1>    |  <1>   |  <1>   |     <3>     |    <3>      |  <1>   |  <1>   |       +---+
|  Fn    |  Win   |  Alt   |    Space    |   Space     |  Alt   |  Appl  |       |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+--------+--------+       +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

テキスト図ではキーピッチが正確に表現できない。図中の<1>, <2>, <3>という数字については，別文書 Happy Thumb Keyboard for PC Type S の 1-3. 「キーピッチ・キーサイズ」の項目を参照。
表示の都合上，「バックスラッシュ」を「＼」という2バイト文字で示している。
この配列は，親指シフト入力に対応していない。QWERTY-ローマ字式入力などを使うユーザに適した配列である。

1. 5. キー配列例その4-Mac (Mac で使う場合: ディップスイッチ設定 = 0011)

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|Caps |  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  | |×>|
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |@    |#    |$    |%    |^    |&    |*    |(    |)    |_    |+    ||    |~    |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |=    |＼   |`    |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |{    |}    |        |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |[    |]    |  Del   |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+--------+
|          |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |;    |"    |            |
|  Ctrl    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    |'    |  Return    |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |               |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |     Shift     |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----+-+---+----++---------------+
| <1>    |  <1>   |  <1>   |     <3>     |    <3>      |  <1>   |  <1>   |       +---+
|  Fn    | Option |Command |    Space    |   Space     |Command | Option |       |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+--------+--------+       +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

テキスト図ではキーピッチが正確に表現できない。図中の<1>, <3>という数字については，別文書 Happy Thumb Keyboard for PC Type S の 1-3. 「キーピッチ・キーサイズ」の項目を参照。
表示の都合上，「バックスラッシュ」を「＼」という2バイト文字で示している。
この配列は，親指シフト入力に対応していない。QWERTY-ローマ字式入力などを使うユーザに適した配列である。

1. 6 「オアシス・レガシー」配列の実現法 (ベースとするディップスイッチ設定: 1100)

「いや，私はなんとしてもオアシス風『後退』・『取消』キーが使いたい」という方は，Windows ユーザなら「Keylay for Windows」などのキー配置変更ツールを使って一部キーの配置を変更すれば，例えば次のようなキーレイアウトが実現できます。下図では，”★”印で示したキーをキー配置変更ツールで入れ替えることを想定しています。もちろん，「親指ひゅんＱ」や「Q's Nicolatter」といった「英語キーボード」に対応したNICOLAエミュレータと組みあわせて使うのです。
- 【疑問】 Mac でもキー配置変更ツールが使えるのだろうか？
完全に「オアシス純正仕様」に合わせることは出来ませんが，慣れればそれなりに快適に使えるはずです。

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|Caps |  |F1  |F2  |F3  |F4  |  |F5  |F6  |F7  |F8  |  |F9  |F10 |F11 |F12 |  |Ins  |Del  |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |!    |@    |#    |$    |%    |^    |&    |*    |(    |)    |_    |+    ||    |~    |
| Esc |1    |2    |3    |4    |5    |6    |7    |8    |9    |0    |-    |=    |＼   |`    |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |Q    |W    |E    |R    |T    |Y    |U    |I    |O    |P    |{    |}    |"       |
|  Tab   |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |[    |]    |'  ★   |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+--------+
|          |A    |S    |D    |F    |G    |H    |J    |K    |L    |;    | ★  |            |
|  Ctrl    |     |     |     |     |     |     |     |     |     |;    | Bs  |   Esc ★   |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------------+
|             |Z    |X    |C    |V    |B    |N    |M    |<    |>    |?    |               |
|  Shift      |     |     |     |     |     |     |     |,    |.    |/    |     Shift     |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----+-+---+----++---------------+
| <1>    |  <1>   |  <1>   |     <3>     |    <3>      |  <1>   |  <1>   |       +---+
|  Fn    |  Win   |  Alt   |    Enter★  |   Space     |  Alt   |  Appl  |       |↑ |
+--------+--------+--------+-------------+-------------+--------+--------+       +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |← ||↓ || →|
                                                                            +---++---++---+

1. 7. [Fn]キーのシフト操作によって入力する機能キー配置

PCに接続した場合の配置図

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|     |  |    |Slp |Wake|Pwr |  |    |PrSc|ScrL|Paus|  |    |SysR|    |Brk |  |     |     |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |
|     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     | ※     |
|        |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     | NumLock|
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+--------+
|          |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |            |
|          |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |Enter(10key)|
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------+-----+
|             |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |         |     |
|             |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |         |     |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----++----+--+--+----+----+-----+
|        |        |        |             |             |       |       | ※    | +---+
|  Fn    |        |        |             |             |       |       | Delete| |PUp|
+--------+--------+--------+-------------+-------------+-------+-------+-------+ +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |Hom||PDn||End|
                                                                            +---++---++---+
※印のキーについては，下記を参照。

PCモード "[Fn] + カーソルキー"の機能

[Fn] + [↑] = [Page Up]
[Fn] + [↓] = [Page Down]
[Fn] + [←] = [Home]
[Fn] + [→] = [End]

PCモード "[Fn] +そのほかのキー"の機能

(※次の設定は全部必要なのか?)

[Fn] + [F2] = [Sleep]
[Fn] + [F3] = [Wake]
[Fn] + [F4] = [Power]
[Fn] + [F6] = [Print Screen]
[Fn] + [F7] = [Scroll Lock]
[Fn] + [F8] = [Pause]
[Fn] + [F10] = [Sys Rq]
[Fn] + [F12] = [Break]
[Fn] + [Delete] = [NumLock] （※注：この NumLock は Mac 接続時に[Clear]キーとして機能する。本機は仮想テンキー機能を持っていない。）
[Fn] + [Enter] = [Enter (10 key)]
[Fn] + [R-Alt] = [Delete] (--> Excel のセル操作で便利！このキーボードのセールスポイントの一つ。しかし，このキー自体のコードが入れ替えられる状態で，"Fn + R-Alt"で"Delete"を常に送出できるのか？)

Macに接続した場合の配置図

Help! Mac でどれだけの「特殊機能キー」(電源キーなど)が必要なのか，提案者にはまるで分かっていません。この点について，どうか掲示板の方でご教授ください。<m(_ _)m>
また，Mac と PC とで電源(Power)オン・オフ操作キーが使用するキーコードが同一かどうか，調査する必要あり。もしこれが同一でなかったならば，ディップスイッチを一つ増やして5ビットスイッチとする必要があるだろう。

+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
|     |  |    |    |    |電源|  |    |PrSc|ScLk|Paus|  |    |    |    |    |  |     |     |
+-----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +----+----+----+----+  +-----+-----+
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
|     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |
|     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+-----+
|        |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |        |
|        |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     | Clear  |
+--------+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+-+---+--------+
|          |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |            |
|          |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |   Enter    |
+----------+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+------+-----+
|             |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |         |     |
|             |     |     |     |     |     |     |     |     |     |     |         |     |
+--------+----+---+-+-----++----+-----+--+--+-----+----++-----++----+--+--+----+----+-----+
|        |        |        |             |             |       |       |       | +---+
|  Fn    |        |        |             |             |       |       | |_×_>| |PUp|
+--------+--------+--------+-------------+-------------+-------+-------+-------+ +---+
                                                                            +---++---++---+
                                                                            |Hom||PDn||End|
                                                                            +---++---++---+

Mac モード "[Fn] + カーソルキー"の機能

[Fn] + [↑] = [Page Up]
[Fn] + [↓] = [Page Down]
[Fn] + [←] = [Home]
[Fn] + [→] = [End]

Mac モード "[Fn] + そのほかのキー"の機能

(※どれだけの設定が必要なのか?)

[Fn] + [F4] = [Power] for Mac
[Fn] + [F6] = [Print Screen]
[Fn] + [F7] = [Scroll Lock]
[Fn] + [F8] = [Pause]
[Fn] + [Del] = [Clear]
[Fn] + [Retrun] = [Enter]

その他

可能ならば，NICOLAかな刻印を付したキートップをぜひとも添付したい。ただし，かな文字以外の図形文字キーについては，どれだけ必要なのかを吟味する必要がある。この点について，掲示板の方でご意見下さい。
- キートップ上面には英記号のみをプリントし，NICOLAかなの刻印はキートップ手前の「土手」の部分にプリントしてはどうかという提案が複数の方よりなされた。C-ANSI ならその方法で十分だと思うのだが。
キースイッチ，キーの必要押下圧，左右「親指キー」の物理的位置・形状・サイズ，等の仕様詳細については別文書のType Sの説明を参照されたし。
Mac モードについて。このキーボードを Nickey, OYA-UB などのNICOLAエミュレータと組みあわせればうまく使えるのだろうか? Mac ユーザ諸兄のコメントを期待しております。(この段落，2001年2月15日に訂正。)

親指シフト(NICOLA)をパソコンで使おう！http://homepage1.nifty.com/cura/oya/index.html

Happy Thumb Keyboard for PC & Mac Ver. 1.0.10 Type C-ANSI (C stands for "Cross-platform.")

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